ウリ科スイカ属、学名「キトルルス・ラナツス」。リッパな名前だが、これが毎年夏になると真っ先に思い浮かぶ果物・スイカのこと。スイカは実に古い昔から世界で愛されている果物なのだ。
スイカの原産地は南アフリカ。ここで紀元前5000年頃には栽培がはじまり、エジプト、ギリシャへと広まったとされている。その証拠に、紀元前4000年代の古代エジプトの壁画にもスイカが登場している。
日本への到来も古く、なんと平安時代には栽培がはじまり、江戸時代に「果肉の赤さが気持ち悪い」といった理由から一時衰退したものの、今に至るまでずっと愛されている息の長い果物なのだ。
ただし、古代エジプトの頃や平安時代のスイカは、今の姿ではなかった。カタチもさまざまだったが、何といっても現在のような緑の地に黒い縞があるのではなく、全身真っ黒だったというのだから、江戸時代の人が気持ち悪く感じたのも少し納得できるところだろう。現在の姿カタチが定着したのは、明治に入って品種改良が進んでからというのだから、最近のことといえるかもしれない。